Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

情報の組織化が意味するところ

前回からの続き。

 グーグルの「情報の組織化」はあらゆる情報を意味する。テキスト情報以外の網羅できない情報の中で、グーグルが最も力を注いでいるのは、Google MapsGoogle Earthなどの地図情報である。この地図情報をベースにすることで、これまでのテキスト情報やイメージに対して位置(場所)といった付随する2Dの情報を付加することができる。

 インターネットユーザーはインターネットだけで完結する情報を検索する場合、たとえば論文を書くために引用ネタ探しであるとか、ソフトウェアバグを修正するためにソリューションであるとか、といったものは情報に位置情報を付加する必要がなく、サーチ結果から適切な情報を得ることによってその目的は達成できるが、ブロードバンド化によりインターネットアクセスが日常となった現在ではユーザーが必要としている情報はWebだけで完結するとは限らない。

 現在では、インタラクティブメディアあるいはソーシャルメディアとしてのWebの性質が顕在化している。問い掛ければ答えが返ってくる情報データベースとしてのWebが存在するのである。このような環境変化によりWebはインターネットユーザーの実生活の一部となってきており、何らかの行動を行う際、必要としている情報は、テキストが中心の情報だけでは完結しない場合が多くを占めることになる。つまりインターネットユーザーが生活に最も密着しているポピュラー情報が地図情報でなのある。Google Mapと競合であるヤフーのYahoo! LOCAL Mapsも地図情報に対して情報をマッピングしており、まさに戦国時代なのである。

次回に続く。

グーグルの理念が意味するところ(グーグル考察 第1回)
壮大なミッションとWeb2.0(グーグル考察 第2回)

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