ラグビーニュース|2026年11月1日
WXV最終週は英NZが快勝し日本ウェールズに敗れ6連敗で終了
WXVグローバルシリーズ最終週は、イングランドが米国を55―12で下し、カナダ戦2連敗から立て直した。クラウディア・モロニー=マクドナルドが4トライ。ニュージーランドはフランスに36―7で勝ち、対仏4連勝を完成させた。ウェールズは日本を29―5で退け、アイルランドは終盤10分の3連続トライで南アフリカに38―17。大会は2か月で38試合を実施し、2029年女子W杯へ向けた国際試合機会と競争力の拡大という新制度の狙いを示した。日本は後半に相手が13人となった時間帯も追加点を奪えず、シリーズ6連敗で終えた。米国は開幕4戦無敗から初黒星。南アフリカは一時17―14と先行したが、終盤の数的不利で突き放された。(ワールドラグビー)
NZ女子オルセン=ベーカーが年間最優秀選手でキングは新人賞に
World Rugbyは女子15人制の2026年年間表彰を発表し、ブラックファーンズのバックロー、カイポ・オルセン=ベーカーを年間最優秀選手、オープンサイドのエリノア=プラム・キングを最優秀新人に選んだ。両選手はフランス戦勝利後のクライストチャーチで表彰された。オルセン=ベーカーは突破力、運動量、攻守両面の影響力、キングは代表初年度のフィジカル、守備、ブレークダウンで評価を得た。両部門をニュージーランド勢が制したことは同国女子バックローの層を示す。年間最優秀の他候補はイングランドのゾーイ・ハリソン、メーガン・ジョーンズ、カナダのダリーカ・メニン。年間ベストトライとドリームチームは11月2日に発表される。(ワールドラグビー)
ストーマーズがアルスターに快勝しスクラムと若手の将来性を示す
URCでストーマーズがアルスターを33―7で下し、ボーナスポイントを獲得した。前半30分はハンドリングミスを重ね、先制も許したが、JDシッカーリング、ポール・デヴィリアーズ、70メートルを走り切ったエヴァン・ロースらのトライで主導権を奪取。南アフリカ代表のヌトゥトゥコ・ムチュヌ、ウィルコ・ロウを軸にスクラムとモールで優位に立った。U20経験者のヤキーン・アーメド、マルクス・ミュラー、ライリー・ノートンも出場し、特にアーメドはランと正確なクロスキックで将来性を示した。終盤はルアン・ネルとアーメドが加点し、若手選考の根拠も提示した。アルスターは主力8人を欠きながら70分まで粘ったが、今季3敗2分となった。(Planet Rugby)
日本代表ゴールドがAIで500万件を分析し選手の判断力へ接続
日本代表アシスタントのゲーリー・ゴールドは、リーグワン20節から得た500万件のデータをClaude Code、Grok、Geminiで分析し、従来の配信データにない「相手キャリーから許したメートル」などを抽出した。HudlのAI支援は8月以降、全競技で800人超の分析担当者が利用し、NZ RugbyもAWS上で自然言語による性能データ照会を進める。記事は、AIの価値を検索速度と分析範囲の拡大と整理する一方、試合中の判断を代替する公開証拠はまだないと指摘。選手が状況を早く認識し、自律的に最善策を選べる練習へ接続できるかが成否を分ける。共通の判断基準を15人で共有し、結果だけでなく選択の質を評価する運用も求めた。(Planet Rugby)
ハンセンが南アの若手登用をW杯準備と分析し主力復帰を予測する
元オールブラックス監督スティーブ・ハンセン氏は、南アフリカ代表のラシー・エラスムス監督が11月のネーションズ・チャンピオンシップで主力を休ませ、2027年W杯へ備えているとの見方を示した。チェスリン・コルビ、エベン・エツベス、アンドレ・エスターハイゼン、ハンドレ・ポラードは負傷で遠征外となり、代わって未キャップ6人が入った。ハンセン氏は、若手起用は世界1位を保つための必要な賭けで、今遠征が大規模な実験の最後になる可能性が高いと分析。若手が1試合、できれば2試合を得れば有益だとし、新シーズンに台頭するW杯候補1、2人の余地は残るとも説明。世代交代の幅を測る遠征となる。重要局面では最強布陣へ戻すと予測した。(Planet Rugby)
グラスゴーがライオンズの反撃を退け無敗維持し若手ワトソン台頭
URCでグラスゴー・ウォリアーズがライオンズを28―20で破り、無敗を維持した。ホームのグラスゴーは前半を19―3で折り返し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチのファーガス・ワトソンがダン・ランカスターのクロスキックを受け、守備を振り切って先制トライ。ライオンズは後半に反撃して一時20―19と逆転したが、グラスゴーは終盤に再びリードを奪った。若手ウイングのワトソンはスコットランド代表候補として存在感を高め、フランコ・スミス体制の本拠地での勝負強さも継続。南アフリカ勢のライオンズは前半の16点差を覆しかけたものの、最後の局面を得点に変え切れなかった。順位表でも無敗を守り、接戦を取り切る力が上位争いの基盤となっている。(Planet Rugby)
レンスターがコナートを50対5で圧倒し前線と守備の強さを示す
URCでレンスターがコナートを50―5で圧倒し、順位争いで大きく前進した。開始30分までにガス・マッカーシー、ジョーダン・ラーマー、トッド・ローラーがトライを重ね、コナートの得点はデイブ・ヘファーナンの1トライにとどまった。雨天でもレンスターはスクラムを中心に前進し、強烈な守備で相手の攻撃機会を削減。若手を多く含むメンバーながら、セットプレーと前線の圧力を得点へ結び付けた。敵地ゴールウェーの満員会場でも序盤から主導権を渡さず、後半も点差を拡大し、得失点差でも優位を広げた。アイルランド勢同士の地域対決で45点差がついた結果は、レンスターの選手層とシステムの再現性、コナートの前方局面の課題を鮮明にした。(Planet Rugby)
レスターがブリストルを破り暫定の首位へセットプレー精度で明暗
PREMでレスターがブリストルを22―16で破り、暫定首位に立った。ブリストルは自軍ラインアウト成功率71%に対しレスターは94%。オリー・チェサムが相手スローを奪い、10メートル地点のモールからジェイミー・ブラマイアーがボーナスポイントとなるトライを挙げた。ブリストルはラックで6対2とターンオーバーを上回ったが、3分間にマティアス・モローニとトム・ジョーダンがイエローカードを受け、ビリー・サールの左足キックから数的不利を突かれた。ルイ・リース=ザミットは88メートル、12人抜きを記録。キック総距離は954対951と拮抗し、セットプレー精度が明暗を分けた。代表戦直前の国内日程が選手負荷の論点にもなった。(Planet Rugby)
豪州女子U21がNZとの歴史的初対戦で育成の経路の充実を図る
オーストラリア女子U21 NextGenが、ニュージーランドU21との史上初のテストに臨む。ワラルーズ年間最優秀選手のファイタラ・モレカがフルバックで主将を務める。21歳ながら代表36キャップを持ち、3年前に最多記録を保持したリズ・パトゥを既に上回った。ジュニア女子年間最優秀のワイアリア・エリス、World Rugby新人賞候補アメリア・ウィテカー、セブンズ代表パイパー・シモンズらも選出。エリスとシモンズがハーフ団、2026年代表デビューのアバ・ウェレタがCTBに入る。ブラックファーンズ対フランスとのダブルヘッダーで、若くしてシニアへ進んだ選手が同年代と競う希少な機会。豪州女子の育成経路と草の根の底上げを制度化する一歩となる。(Rugby.com.au)
NZ女子タウマタが首の負傷再発で仏戦を欠場し新人タバケに機会
ブラックファーンズの右プロップ、サント・タウマタが首の負傷を再発し、2026年最終戦のフランス戦を直前欠場した。代わって25歳のテスト新人ンガノ・タバケが背番号18で登録。タウマタは相次ぐ重傷で代表から1379日離れた後、8月の豪州戦で復帰し、南アフリカ、イングランド、フランス戦にも出場していた。23歳の彼女についてホイットニー・ハンセン監督は、午前6時から追加練習を続ける規律と復帰過程を模範と評価。チームは今季11戦目で10勝目を狙うが、アトランタ・ロロヘア、タラ・ターナー、カイポ・オルセン=ベーカーも負傷離脱中。前列の継続性を欠く一方、タバケには9月のデビューに続く国際経験の機会が生まれた。(RugbyPass)
アイルランド女子司令塔がセクストン指導で男女横断の専門知共有
アイルランド女子代表SOダナ・オブライエンが、元男子代表主将ジョニー・セクストンの指導を初めて本格的に受けた。セクストンは2025年からIRFUの常勤コーチとなり、年代別からシニア、男女両代表へ要請に応じて助言する役割だが、女子側との実地セッションは今回が初めてだった。オブライエンは以前から男子練習を見学し、キック指導者デイブ・アルレッドの場でも接点があった。南ア遠征では元アルスター、エクセターのギャレス・スティーンソンがキックと配球を支援し、南アフリカの強いフィジカルに備えた。協会内の専門知を男女横断で共有する仕組みが、代表司令塔の判断、ゴールキック、配球の育成選択肢を広げる。(RugbyPass)
女子杯準決勝でウォードらが復帰し出産と長期離脱後の支援にも光
JAECOO PWR Next Gen Cup準決勝のサラセンズ対ブリストルで、複数の主力が復帰する。ブリストルは2025年女子W杯優勝メンバーのアビー・ウォードが、第2子出産後初めて先発。ラーク・アトキン=デービスも出産から戻り先発する。サラセンズでは昨季全休のSHエラ・ワイワスがベンチ入りし、WXVから戻ったリズ・クレイクも先発。前回王者サラセンズは今大会無敗、ブリストルは初戦敗戦後にグロスター=ハートプリー、ハーレクインズへ勝って進出した。もう一方はトレイルファインダーズ対セールで、決勝は11月7日に上位シードの会場で実施。出産・長期離脱後の復帰支援と選手層が勝敗を左右する。(RugbyPass)
米国代表レデリングハウスが初主将で豪州と再戦へ長期育成を重視
南アフリカ出身のマルノ・レデリングハウスが、米国男子代表の豪州XV戦で初めて主将を務める。33歳のFLは約7年前に渡米し、Rugby ATL、ヒューストン、シアトルとMLRで経験を重ね、2025年7月のベルギー戦で代表デビューした。米国は前週の同カードで12―61と大敗し、今回はエゼキエル・リンデンムス、カレブ・ガイガー、メイソン・ペダーセンの新フロントローを組み、SHルーベン・デハースとSOルーク・カーティを起用する。監督は短期結果より長期育成を優先し、W杯相当の負荷を再現。7月にポルトガル、ジンバブエ、スペインへ勝ち、欧州で香港、ルーマニア、ジョージアと戦う前の国内最終戦となる。(RugbyPass)
