Marc Andreessenといえば、古くからネットに関わっている人であれば、Netscapeの前身であるMosaicで世界に衝撃を与えたエンジニアであり、そのNetscapeの共同創業者と答えるだろう。そしてMarc Andreessenは1999年NetscapeはAOLに買収され巨額の富を手にした。
その後、ITインフラに着目しラウドクラウドを企業し2002年にはラウドクラウドのホスティング事業をEDSに売却し、ソフトウェアベンダーとして事業転換を図り、会社名をOpswareとする。Opswareは2003年HPに買収された。2004年Opswareの経営者として日本に来日した時のこのブログでもエントリーした。2004年日本で公演した際、ジーンズが日常的なMarcであるが、なんとスーツ姿であったのは驚きであった。(写真は2004年日本来日時に僕が撮影)
ちなみに話はそれるが、ついこの間の2008年5月EDSはHPに139億ドルという歴史的な買収額で買収された。
話を戻してその後、Web2.0的なサービスとして一世風靡したNingの経営者としてソーシャルサービスを運営している。まさにシリアルアントレプレナーの鑑である。さらに、知る人は多くないがYoutubeにも個人投資家として投資しておりGoogleの買収劇の際、EXIT(株式売却)している。
本題に入ろう。そのMac AndreessenがあのFacebookの取締役に就任したとTechCrunchが報じた。一見FacebookとNingはSNSというキーワードでコンフリクトするように見えるが、NingはSNSのプラットフォームとして提供しており、個々のユーザーがSNSの世界を広げていく。あくまでもNingの運営者はユーザーである。(NingはOpenSocialにも対応している)一方Facebookは典型的(mixiスタイル)なSNSであり、1つのクローズドな世界を膨らませていくSNSである。
いずれにしても、FacebookはアントレプレナーMarcの指定銘柄となった。Marc Andreessenの就任によりFacebookはさらに成長の加速が予測される。
Postscript;
このエントリーを書き終えて、ベンチャーにハイパーリンクを張りながらふと思ったが、Marcの関わったネットベンチャー(Mosaic, Netscape Opsware, Ning, Youtube, Google, Facebook)はネットの歴史と共に成長を遂げている企業である。