昨年10月、Zimbra Collaboration Suiteが東京薬科大学に導入され利用が開始された。フィードパスもシステムインテグレーションフェーズにおいて裏方ながら導入時のテクニカルサポートを行ってきた。
インテグレーション期間は2ヶ月半、教職員の利用でメールボックス数は5500である。昨年Zimbra Collaboration Suiteを導入した15000メールボックスの関東学院大学に比べると少ないが、日本においてのZimbra Collaboration Suiteの採用規模では大きい方である。
今回のZimbra Collaboration Suiteの導入に当たっては、ITmediaに掲載されているとおり、競合はGoogleAppsであった。実は昨年夏以降に本格的な導入検討が行われ、東京薬科大学はZimbra Collaboration Suiteを最終選考する結果となった。ITmediaのインタビュー記事によると、GoogleAppsの採用に踏み切らなかった大きな要因は、大学外にデータを預けて管理することへの不安、つまり「データがコントローラブルであること」である。
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昨年米国スタンフォード大学がZimbraを導入していることは発表した影響もあり、大学などの教育機関からの案件が多くなってきている。またGoogleAppsが本格的に企業、教育機関向けにサービスを開始した影響でZimbraも脚光を浴びてきている。
さらに昨年、某大手コンテンツプロバイダーにも導入が決まっており現在インテグレーションのフェーズである。
■Google Appsを採用しなかった理由も:「mixiのようなポータル機能をメーラーで実現したかった」――東京薬科大学(ITmedia)