Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

マクロ経済の調整機能

この正月休みは、久しぶりにまとまったOFFが過ごせた。その大半はまとめ買いしたワインを飲みながら、これまで封印してきた米国の連続ドラマである「プリズンブレイク」(シーズン1,2を一気に観た)のDVDを観て過ごしたが、これまでフェードリーダーに未読のままたまっていた多くのIT企業の社長ブログをじっくりと拝読させてもらった。ITベンチャーの経営者として今年2009年は「なにをすべきか」、いや「何をすべきでないのか」をじっくりと内省および考察することができたと思っている。(このブログへのエントリーも休み中できるだけ書いた。)

多くのマスメディアが現在の経済状況を「100年に一度の金融恐慌と銘打って」憂いでおり、それぞれの社長はこの不況のなか、何を考え、何をすべきなのかを2009年の新年の所信として淡々とブログに書いている。このような中で、特に今回興味深かったのは、サイバーエージェントの藤田社長のブログ「渋谷ではたらく社長のアメブロ」やNews2uの神原さんの「minako's blog」さらには、モディファイの小川さんの「Speed Feed」である。

マクロでみると、どのような経済状況にあろうとも、資本主義経済の中で活動を行っている限りは決して「明けない夜はない」のである。つまり資本主義経済はプリミティブな株式マーケットが牽引し、実体経済に合うように調整作用が働くようにできているはずだ。昨年から現在にかけてはデリバティブな金融商品(その代表はCDSだ)が市場を大きく作用するようになり、これらが市場全体の調整に外乱与えている.。マクロ見ても補正するための調整パラメタはあまりにも多すぎて、いまだ調整し切れていないだけである。

2000年からのネットバブルは、期待と実態があまりにもかけ離れていたことで、株式市場の大暴落を招いたが、現在は期待と実態は決して大きく乖離していない。2000年のそれとは本質的に違うと考えている。米国を中心に各国で実施された金融政策の効果が2009年の前半から調整作用として出てくるはずだ。実際年末から新年にかけてニューヨークマーケットはドル円為替相場を含めて堅調に推移してきている。もちろんオバマ効果もあるが。。

さて、このような経済状況の中で、僕ら新興IT企業は2009年どのようにサバイブしていけばよいか。明日の仕事始めの明日朝にでもエントリーしておきたい。