Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

IT ホット・キーワード 2009

2009年の日経本紙の元旦号は、IT雑誌顔負けの本格的な特集であった。

元旦の第二部(IT・デジタル特集)は「ITが変える暮らし」と題して、米国アマゾンのkindle(1年で35万台販売されたらしい)が一面で大きく取り上げられ、2面以降は、mixiを中心としたSNS、ケータイ、NGNSaaSクラウドコンピューティングスマートフォンとIT業界トレンドキーワードのオンパレードであった。

元旦号で、ここまで本格的にIT特集をおこなった記憶はない。実態(あるいは実現可能性)を伴うビジネスが本格的に立ち上がってきている証拠であろう。

今回取り上げられているSNSの2極化(mixiのようなGenericなSNSと目的がはっきりしているSpecificなSNSの2極化)については、昨年3月、Open SocialをテーマにしたGoogle デベロッパーズ交流会にて提言させてもらっている。SNSは多様化する時代に向かっており、Facebook、mixiのようなメガSNSは飽和状態に向かい、ニッチトップ型SNSが成長する時代になっていくであろう。

SaaS、スマートフォンのキーワードにおいては、我々フィードパスも今年は、昨年まで増やしてきたSaaSの顧客ベースを基にPCをベースとし、ケータイデバイス、さらには昨年9月にリリースしているとおり、今年は本格的にB2B向けスマートフォン(特にiPhone)市場に参入する。

iPhoneに関していえば、(詳しくは別途エントリーするが)Zimbra 5.0をベースとした、feedpath ZebraのiPhoneシンク(iPhoneへのスケジュールおよびメールのリアルタイムシンク)は社内ベータで昨年末より利用している。シンクタイムは、mobile meより高速でである。このfeedpath Zebra 5.0(社内開発コード)は十分なサービスレベルを担保した上で、2009年第一四半期に企業向けとして商用サービス化する予定である。

企業利用のスマートフォンデバイスとしてのはiPhoneはスマートフォンマーケットではむしろ後発であり、米国ではBlackBerryが主流である。個人的にはiPhoneで大満足であるが、昨年から市場を見ると日本においてもBlackBerryのニーズは少なくなく、feedpath Zebra 5.0のBlackBerry対応についても、日本語環境で満足できるサービスを提供できるか動作検証を行っている。

不況の時代であるからこそ、次を見据えた一年のビジョンが必要である。今回の日経の特集にかなり元気づけられた。