9月の後半にバケーションをとって南フランスに行くことにしました。訪れるのはパリからTGVで3時間弱のアヴィニョン、サン・レミ・ド・プロヴァンスそしてアルルです。(旅の最後にはパリにも行きます)
行き先でピンと来た人も多いでしょう。そうゴッホをめぐる旅です。ゴッホとゴッホの作品をこよなく愛する僕としては晩年を過ごしたアルルと最期の場所であるサン・レミ・ド・プロヴァンスは予てから訪れたい場所でした。
もちろん子供の頃からゴッホについては知っていましたが、より深くゴッホに傾倒したのは20代の中頃でしょうか、僕の最も尊敬する批評家の小林秀雄の名作「近代絵画」や「ゴッホの手紙」に感銘を覚えたことが始まりです。
それからというもの東京の東郷美術館はもとより、東京にゴッホ作品が来るたび美術館に足を運び、さらにはパリ、アムステルダム、ニューヨークなど世界各国に点在するゴッホの作品を見てきました。
ゴッホの作品は彼がアルルに移り住んでから、黄色を基調とした独特の色彩に変わったと言われていますが、彼がアルルやサン・レミでのカンバスに描いた風景をこの目で見てきます。
「絵画における色彩とは、人生における狂熱のようなものだ。これを番するのは並大抵のことではない。」Vincent van Gogh