海外出張。フライト中にメールを取りたくなることはよくあることだ。特にアメリカ東海岸やヨーロッパへのフライトは10時間を超えるために時間を持て余す人も多いのでは。
僕の場合、もっぱらエコノミークラスでの海外出張である。前職のシリコンバレーのベンチャーに勤務し始めた6年前では機内に電源すら完備されておらず、フライト中にパソコンの電源を入れてもバッテリーの寿命は2時間足らず。2000年に入ると電源が完備されている席を確保したが、専用のレセプタクルで専用アダプターが必要だったりとストレスフルなフライトであった。しかし、時代は変わろうとしている。
2004年、いよいよ機内でインターネットアクセスができる時代が到来しそうである。ネットアクセスの仕組みはこうだ。機体にアンテナを設置し人工衛星と通信する。人工衛星は地上の基地局を経由しゲートウェイを介してIPリーチャブルな状態となる。
これは「コネクション・バイ・ボーイング」といわれるサービスで米国ボーイング社が提供し日本では日本航空、全日空が来春から日本ー欧州間のフライトで採用しサービス提供するとのこと。
さて、気になるのは料金であるが、機内設置のアンテナのコストは1億円とのことなので、どんな料金設定になるかはおおよその想像はつく。最初はファーストクラスとビジネスクラスだけだろうな。
from 日経ビジネス 2003.10.20