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旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

OrkutとFacebookと再度orkut

Facebookが日本語対応してから、この数週間で友達リストが倍近くになった。ローカル言語への対応効果は極めて大きい。(多くの方々リクエストありがとうございます。)

そもそもFacebookとは「卒業アルバム」を意味すると米国の友人から聞いた覚えがある。もともとFacebookはハーバード大学で始まりそれが全米の大学、そして高校へと広まった。2006年5月にはキャンパスの枠を外し企業向けに開放し、2006年9月には一般に開放された。

Facebookは日本のmixiなどとは異なるSNSの様相を呈している。Facebookもはじめはコミュニティードリブン(Facebookではグループという)なSNSであったが、開発者へのFaceBook APIの開放によりFacebookはアプリケーションドリブンのSNSに生まれ変わった。つながっている友達がFacebookでどのような行動をしたか、どんなアプリケーションを利用しているかなど友達のアクションはシェアされる。これにより、アプリケーション利用者の層が広がり、さらにアプリケーションドリブンなSNSへ拡大するスパイラルとなっている。(このようなプラグインアプリケーション戦略は古くはネットスケープが成功を収めたモデルでもある。)

Facebook APIはFacebookのみで利用できるクローズドなAPIであるが、このようなアプリケーションドリブンな流れをオープン化したのはOpenSocialである。(OpenSocialはGoogleが中心となって仕様策定を行っている、ソーシャルネットワーキングサイトのオープンなアプリケーションインターフェースであるが)今、GoogleのSNSであるorkutが密かに熱い。実はorkutの友達リストもここ最近増えているのだ。

そもそもmixiがオープンする前、日本のネット業界のキーパーソンはorkutでネットワークを広げていた。orkutは僕にとって元祖SNSはOrkutなのである。当時は日本語ローカライズ去れていなかったが、orkutは粛々と機能拡張を繰り返し今では日本語対応し、Googleのアカウントでログインが可能である。気付いたのはGoogleデベロッパー交流会でOpenSocialのパネラーに招かれた今年の2月である。当然の如くOpenSocialに対応しており、OpenSocial APIを開発する上でのプラットフォームとして利用でき、SandBoxとしても機能している。

ちなみに6月10日に開催されるGoogle Developer DayのOpenSocialセッションはこのorkutをプラットフォームにしてのセッションになるだろう。

関連エントリー
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facebook@Palo Alto(2007.09.15)
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