Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

ロックスターの死とその生き様

僕にとってロックスターと呼べる存在のミュージシャンは決して多くはない。その中の1人である忌野清志郎さんが2日に他界したニュースを耳にしたときは、大きなショックを覚えた。RCサクセションズは僕がティーンエイジャーの頃から、こよなく愛しているロックグループである。

9日その忌野清志郎さんの葬儀に参列してきた。青山葬儀場で営まれたそれはまさに、「青山ロックンロールショー」と銘打った音楽葬である。青山葬儀場ではRCサクセションズのヒットナンバーが大音量で流れて参列者が合唱しならの追悼である。往年の名曲である「スローバラード」が流れたときは多くのファンが涙しながらの合唱であった。

青山葬儀場は千代田線の乃木坂駅から2分ほどの距離であり、参列行列が出来ていることは覚悟していったのだが、その参列行列は僕の想像を大きく超えていた。乃木坂駅到着が15:30、青山葬儀場に入場したのはなんと20:30、葬儀場を後にしたのは21:00近くであった。なんと約5時間半という長時間の参列行列となっていたのである。4万人近くの参列者があったということである。

当然の如く参列者の平均年齢は40代以上が中心となっていた。参列者はキヨシローを彷彿させるような、過激なコスチュームをまとっておらず清楚な喪服に身を包み、手には献花を持ち参列していた。もちろん僕も喪服で参列した。

所謂「告別式」は生前の故人を想い、その死を受け入れるために営まれるが、4万人に想われるという忌野清志郎さんの強烈な生き様を目の当たりにしたことにより、やっと死を受け入れられた気がする。