Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

ソフトウェアは「所有から使用へ」 流行ではなく時流に

僕らフィードパスはSaaS事業とソフトウェアOEM事業の2本柱で事業展開しているが、今年に入ってからSaaS事業がホットになってきている。この2009年1Qはfeedpath Zerbra, サイボウズOffice for SaaS, サイボウズデヂエ for SaaSを多くの企業に提供し、これまでにない事業成長が感じられる四半期であった。

フィードパスは2006年から中小企業向けのコラボレーションウェアを中心にSaaS事業に注力し、あらゆるメディアに対してSaaSというキーワードでプロモーションを行ってきたが、2009年は、ついにソフトウェア業界の巨人たちが動き出したおかげでSaaSキーワードは本格的に市民権を得てきている。Googleは昨年からGoogle Apps Premier Editionの販売に注力し 今年に入りIBMのロータスが本格的にロードマップを発表し、いよいよマイクロソフトがソフトウェアライセンスからサービスであるBusiness Productivity Online Suite(BPOS)にパラダイムシフトしようとしていることは明白な事実である。

今となってはこれらサービスの呼び方はSaaSでもASPでも構わないが、PCの普及により1980年代後半からこの20年続いたアプリケーションソフトウェアを所有するというカルチャーは、いよいよWebアプリケーションをサービスとして利用するというカルチャーに本格的にシフトしている。つまりソフトウェアは「所有から使用へ」の変化している。今年2009年は企業向けソフトウェアビジネスのターニングポイントになるであろう。

3月19日に開催された東京IT新聞主催の「SaaS/クラウド活用への成功戦略セミナー」 は満席となり、講演後多くのオーディエンスの方々と名刺交換させて頂く中の会話でSaaSに関心を持っており、具体的に導入を検討している旨を伺った。

さて、僕らフィードパスは今年この2Qから3Qをターゲットとし、中小企業向けに新たなるコラボレーションサービスを次々とリリースする計画であり現在サービス開発を行っている。さらにこれらの新サービスを安定して提供できるネットワーク、サーバーレイヤーのインフラテクノロジーについてもこの2Qで基盤が完成しつつある。今年後半が楽しみである。