« November 2008 | Main | January 2009 »
2008.12.31
バラク・オバマのスピーチ
前のエントリーの最後に紹介したバラク・オバマ次期米国大統領の勝利演説を今一度じっくりと聞いてみた。このスピーチの全文翻訳はgooニュースに掲載されている、全文翻訳をなぞりながらではあるが。
スピーチの中でいくつかすばらしいセンテンスがあるが、いわゆる掴みの部分で
老いも若きも、金持ちも貧乏人も、そろって答えました。民主党員も共和党員も、黒人も白人も、ヒスパニックもアジア人もアメリカ先住民も、ゲイもストレートも、障害者も障害のない人たちも。アメリカ人はみんなして、答えを出しました。アメリカは今夜、世界中にメッセージを発したのです。私たちはただ単に個人がバラバラに集まっている国だったこともなければ、単なる赤い州と青い州の寄せ集めだったこともないと。私たちは今も、そしてこれから先もずっと、すべての州が一致団結したアメリカ合衆国(United States of America)なのです。(goo ニュースより)
中盤では
平和と安全を求める人たちにお伝えします。私たちはみなさんを支援します。そしてアメリカと言う希望の灯はかつてのように輝いているのかと、それを疑っていたすべての人たちに告げます。私たちは今夜この夜、再び証明しました。この国の力とは、もてる武器の威力からくるのでもなく、もてる富の巨大さからくるのでもない。この国の力とは、民主主義、自由、機会、そして不屈の希望という私たちの理想がおのずと内包する、その揺るぎない力を源にしているのだと。(goo ニュースより)
といったように、米国の持つパワーについて淡々と自信に満ちて語っている。
昨年1月、2005年にSteve Jobsがスタンフォード大学の卒業祝賀のスピーチについてエントリーしたが、Jobsのスピーチもすばらしいが、スピーチのシーンこそ違えども、このオバマのスピーチも人の心を掴む、すばらしいスピーチである。
現在閉塞感に満ちている米国経済を再生させようと、来年(2009年)1月20日に第44代米国大統領に就任する。数年後このスピーチは、黒人初の米国大統領選出といったドラマチックで歴史的な日のスピーチとして歴史に刻まれていくだろう。
さあ、期待の2009年が迫ってきている。
2008年を振り返る
2006年から始めた今年一年を漢字で表し振り返るエントリー。
2006年は「激」、2007年は「変」そして今年2008年は「淘」である。
この「淘」は漢字検定準1級の漢字らしいが、<「よな」げる>と読み、水洗いしてすくうようによりわけるという意味。組み合わせてよく使われる淘汰の淘である。ちなみに淘汰の「汰」も、<「よな」げる>と読むらしい。
この字の如く、今年のIT業界特にスタートアップベンチャーは、2001年ネットバブル崩壊後に次ぐ、淘汰の始まりの年であったと感じている。多くのサービスがクローズまたは縮小し、一握りのサービスが成長し続けている感がする。僕らフィードパスも4月に苦渋の決断でフィードリーダーであるfeedpath Rabbitをクローズし、SaaSビジネスにフォーカスした。
振り返ると、その後コンシューマー向けの「フィードリーダー」市場では大きく成長する企業は現れていない状況のようなので、このこの経営判断は正しかったと信じている。マネタイズできるWeb2.0ビジネスは少ない。Google, Amazon, eBay, Appleなどを除けば、Facebook, mixi, Gree, B2BではZimbra, Salesforceといったところだろうか。
僕らフィードパスは2006年から先んじて「SaaS」ビジネスににタップオンしたが、昨年に比べ売上高も大幅に増加し、今年2008年はようやく離陸するための滑走路をトップスピードで走り出した。これは、月額サブスクリプションで年間の売り上げが、座布団式に上積みされていくいわゆるストック型ビジネスの大きなメリットである。
さて、昨今の金融危機、株式市場、雇用問題など様々な問題を抱えての2009年突入であるが、2009年はベンチャー企業にとって「サバイブ」(生き残り)の年。淘汰されないよう、どのように生き残るかが、経営者の手腕の見せ所である。
「Yes We Can」
よい言葉である。知っての通り、今年11月4日シカゴで行ったオバマ次期米国大統領の勝利演説の締めの言葉である。
2008アクセスランキング
昨年に引き続き、Google Analyticsによる2008年のBlogotアクセスランキングである。
今年は「CNET Japan オンラインパネルディスカッション」で書いたとおり、iPhone 3GとGoogle Chromeのエントリーが上位を占めた。これは、「CNET Japan オンラインパネルディスカッション」からのリンクが多かったことも一つの要因である。
また、昨年に続き、2004年のエントリーである「ガベージコレクションを理解する」2003年のエントリーである「PSX を分解する 」が上位に食い込んでいる。ガベージコレクション、PSX 分解といったキーワードサーチでの結果が上位にランキングされているSEOの威力であろう。
1. お気に入りのiPhoneアプリ (2008.08.27)
2. ガベージコレクションを理解する (2004.04.06)
3. WWDCはiPhone 3Gだけじゃない、Appleのクラウドサービス (2008.06.10)
4. Google ChromeでZimbraはさらに高速化されるか? (2008.09.04)
5. PSX を分解する (2003.12.17)
6. ブログエンジン、無料ブログツールを配布 (2006.03.11)
7. Firefox プラグイン特集 (2005.02.18)
8. Firefox 3 と Safari 3の性能比較 (2008.06.21)
9. iPhone 3G を使い倒した週末 (2008.07.14)
10 MacBookの魅力 (2006.09.18)
10位のMacBookの魅力は意外なトップ10入りであった。ちなみに今回のこのエントリーから僕の新マシンである、グラフィック性能強化とSSD(ソリッドステートドライブ)が増強された「MacBook Air」で書いている。
昨年のアクセスランキングはこちら
■2007年アクセスランキング
2008.12.17
iPhoneでその日の産経新聞が読める
12月12日、産経新聞朝刊をiPhoneとiPod touchで閲覧できるサービスが開始された。当日の一面からテレビ欄までの全紙面を無料で読むことができる。アプリケーションはAppStoreからダウンロードして利用できる。本日現在AppStoreの「無料アプリTOP25」で1位である。
産経新聞は,新聞を購読していないインターネット・ユーザーを主な対象読者とし2005年10月からパソコン上でその日の新聞を紙面のイメージのまま閲覧できる「電子新聞」を配信するサービス「産経NetView」を価格は月額315円(税込み)で提供してきたが、今回のiPhone/iPod touchでの閲覧サービスは試験的ではあるが無料である。
実際に利用してみたが、正に紙の紙面そのままのレイアウトで読めるサービスである。ユーザーインターフェースは「ダブルタップ」で3段階に拡大・縮小、Apple標準のユーザーインターフェースである2本の指で読みやすい大きさに変更できる。このようにストレス無く閲覧したい記事を思いのままにフォーカスしたり移動できるのはiPhoneならでは、携帯電話ではストレスになるであろう。この閲覧テクノロジーはヤッパのテクノロジーを採用している。
今回産経新聞は、iPhoneという成長するデバイスに対して本来有料で提供しているコンテンツ(記事)を無料で公開する姿勢は、革新的であり他のマスメディアへの影響は多大なものになるであろう。テキストベースのコンテンツ提供でなく、紙面をイメージで提供している事で、情報の検索性は期待できないが、新聞記事の大きな特長である情報の即時性で大きなメリットがあり、加えて紙面内に掲載されている広告もそのまま表示される点などといった意味では、広告主に対してもメリットが大きい。できればこのまま無料で継続して欲しい。
2008.12.04
米国金融危機とコーポレートファイナンス
11月19日にCnet Japanのオンラインパネルディスカッションに投稿した通り、米国の金融危機はかなら深刻な状況となっている。IT産業への影響もまた深刻だ。
例えば、Appleの時価総額は、1年前の2007年の12月には$160B(1600億ドル)の時価総額であったが昨日12月2日の終わり値$82B(820億ドル)と50%となっている。一方、事業成長(収益)を見ると、(MacBook AirやiPhone 3Gの販売が好調であった)2008年9月期の経常利益は4,834百万ドルと2007年9月期の3,496百万ドルを40%近くの成長をしている。このような成長をしているにも関わらず株価が低迷している状況である。
ここ数日多忙でネットからの情報収集を怠っており、昨日久しぶりにフィードリーダーにエントリーしているブログを中心に時間をかけて情報収集をおこなった。やはり、昨今の市場暴落による米国ベンチャーキャピタルの状況はかなり深刻。シリコンバレーのコンサルティング会社を経営している渡辺千賀さんのブログエントリー「投資はがし(とベンチャーキャピタルの仕組み)」や、シリコンバレーのベンチャーキャピタリストであるDave Takeuchiさんのブログエントリー「VCのCredit Risk?」および「Wharton Asia Business Conference(2) ~ Panel登壇」(このお二人にはシリコンバレーでお会いしたことがある)を読むと米国のベンチャー投資環境の悪化がひしひしと伝わってくる。
ちなみに、これら渡辺さんやDaveさんのエントリーの内容をしっかりと理解するには、コーポレートファイナンスの知識が必要となるが、コーポレートファイナンスやベンチャーキャピタルの仕組みを理解するためにもっとも勉強になるのは、2001年INTERNET MAGAZINEに掲載された磯崎さんの「コーポレートファイナンス入門」が大変勉強になる。ベンチャー企業に身を置いている方々は必読。







