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2008.07.31
タイムズスクウェアのビルボードにBlogot現る
2006年11月11日から1年8ヶ月にわたり掲載してきたBlogot.comのヘッダーイメージをリニューアルした。前回はフランス、パリのルーブル美術館をFeatureしたが、今回はニューヨークのタイムズスクウェアである。タイムズスクウェアのビルボードにBlogot.comを入れ込んだもの。(ヘッダーにタイムズスクウェアが表示されていない場合、ブラウザキャッシュに旧イメージが残っているのでリロードしてください。)
このヘッダー、クリエイターは前回と同じくWebクリエイターの加藤修一氏にデザインしてもらった。ちなみに、ニューヨークは世界中の都市の中でも僕が最も好きな都市の1つである。
2008.07.30
アレトゥーサにTAGGY
フィードパスのオフィスは旧ネットエイジのオフィスでもあった井の頭線神泉駅前のオフィスビルであるアレトゥーサ渋谷にあるが、このオフィスは現在ngi groupの株式会社アップステアーズが提供するインキュベーションオフィスであり、ngi groupのポートフォリオが入居しているオフィスでもある。このオフィスに今週からTAGGYが入居した。(もちろんオフィススペースは会社毎にパーテーションで区切られている。)
TAGGYは僕にとって縁の深いネットベンチャーだ。TAGGYのファウンダーであり代表の石上さんとCTOの向平くんは旧ネットエイジで一緒に仕事をした気心知れたメンバーでもあり、設立当初から昨年まで僕が社外役員を務めた会社でもある。昨年僕がngi groupを離れてから疎遠になりつつある中、縁あって今回一緒のオフィスとなったのだが、TAGGYが入居した事でアレトゥーサ全体が活気を帯びてきたように感じられる。
とはいえ、設立4年目のフィードパスとしてはそろそろ、独自のオフィスを構えるくらいにならなければいけないのだが、アレトゥーサは思いの外、居心地がよいオフィスなのである。
ちなみにアレトゥーサとは、ギリシャ語で神の泉。つまり神泉ということらしい。
2008.07.28
Xdriveで浮き彫りにされるSaaS + PaaSビジネス
TechCrunchによると、米国Xdriveが売却先を探している。XdriveはAOLのストレージ事業として展開してきたが、プロフィットモデルは広告であり、AOLはこのモデルで事業継続する事は成長性が維持できないt判断したようだ。
Xdriveオンラインストレージ事業の効率的拡大を図るには、広告収入ではなくサブスクリプション収入に注力する必要がある。そしてこのビジネスモデルは当社目標の戦略路線とは足並みが揃わない。当社が抱えるユーザーアセットについて(他社に)移転し、この業務移行を最善のものにするプランを現在検討中だ。(TechCrunchより)
今年になってからクラウドコンピューティングというキーワードが注目を浴びている。Google Apps Engine、Amazon S3などローレイヤーで見れば一見ストレージビジネスが成長を迎えている。しかし、利用するサービスプロバイダーから見えるクラウドコンピューティングは、ストレージ貸しモデルのサービスではない。サブスクリプションモデルのWebプラットフォームサービスのビジネスモデルである。Google, Amazonはアプリケーションレイヤー、つまりAPIを提供する事でストレージ貸しモデルではなく、Webアプリケーションのプラットフォームを提供するサービスとして展開している。一方これまでのXdriveのビジネスモデルはファイルシステムとしてのストレージ貸しモデルであるために、市場はホスティングサービスプロバイダーに席巻されており、サービスとしての競争力を失った。
一方、このような変化に適応したのはAppleである。Appleは.macで個人向けにストレージ+メールというモデルを展開してきたが、メール、スケジュール、写真などのアプリケーションをiPhoneやMacなどのデバイスと同期することで付加価値を付けユーザーをロックオンするサービスに仕立て上げた。つまりこれまでの.macのストレージモデルを変えたのだ。
サービスプロバイダー向けプラットフォームを提供する、Google, Amazon, Yahoo!、エンタープライズ向けプラットフォームを提供するSalesforceなどがリードし多くのWebサービスAPIを提供したことでマッシュアップサービスが爆発的に普及し、ネットユーザーは好んで利用した。これによりインターネットサービスでWebサービスAPIを利用することは一般的になった。さらに、アプリケーションやAPI のサービス(SaaS)だけではなくデータソースのレイヤーをプラットフォームを提供するサービス(PaaS)とともに提供するビジネスモデルは今後間違いなく成長するだろう。
しかしながら、PaaSビジネスはへタップオンするには、ハードルは決して低くない。ファシリティー+インフラストラクチャーのレイヤーの環境が整っており、高収益を得られるサブスクリプションモデルのサービス, APIが必要である。当然我々フィードパスも、粛々とSaaS + PaaSのレイヤーを狙っている。
2008.07.24
人物検索SPYSEEのポテンシャル
テクノロジーベンチャーである「オーマ」が人物検索サービス「SPYSEE」を16日に試験運用として開始した。人物名をキーとする検索である。人物に関する情報をニュースや画像、動画、関連商品、ブログ記事などWebから自動的に収集し、情報をまとめてい。利用者は人名・キーワードを入力して検索できる。本日現在登録されている人物は131,000人余りである。一応僕もエントリーされている。
さらに、検索されたその人物を取り巻く人間関係がネットワーク図で表示される。人間関係までを知ることも可能となる。SPYSEEはSNSによって構築されネットワークされた情報を元にするのではなく、Webから情報が抽出される点である。Webに公開されている人物情報の文脈から人物の情報と人間関係を判断する。いわゆる日本語の自然言語処理技術がベースになっている。 あらゆるものがWeb上から検索可能となっている中で、人物検索はまだまだ決定打がない状況である。日本では、有名人検索は「パソログ」、ビジネスパーソン検索はSBI Roboの人脈検索「SBI Business」などがサービスを開始しているが、総合的な人物検索に関してはある意味空白地帯であり、人物に関する信頼性の高い整理された情報サービスが出ていなかった.。

実は、今年始めに「オーマ」代表取締役の石田さんと会社設立前に、何度かお会いし人物検索の可能性などについて情報交換をしており、シマンテック・ウェブ技術の応用として精度の高い人物検索はポテンシャルを秘めている点でコンセンサスをとった。現在Web上で「オーマ」に関する情報が公開されていないようである。多くの事をこのエントリーで賭けないのだが、この「オーマ」は日本でも稀に見るアカデミックメンバーで構成されているテクノロジーベンチャーである。なお、会社名の「オーマ」とは「風の谷のナウシカ」に登場した巨神兵から命名したそうだ。
2008.07.23
ITのイノベーションを感じる「We Are The World」
最近オフィスのスタッフのリコメンドもあって MiM (Producer : MAKAI、Arranger : Iwaya Shigeru、Vocal : Maryこの三人の頭文字) のMusicを通勤電車でiPhone(先月まではiPod touch)に入れて聞いている。そのアルバム(Face to Face)の中で1985年に一世風靡したUSA For Africaの「We Are The World」のカバーがあり、現在お気に入りの1曲だ。
今夜も電車の中で MIM を聴きながら帰ってきたのだが、ふと、「We Are The World」のオリジナルが聴きたくなった。残念ながら僕のiPhoneのミュージックライブラリーには入っておらず、YouTubeにでもアクセスできたらなーと思っていたところ、よくよく考えるとiPhoneはYouTubeにアクセスできるのである。早速YouTubeで「We Are The World」を検索し当時のミュージックビデオを鑑賞した。若い頃のマイケル・ジャクソン(カッコイー)、シンディー・ローパー、ホールアンドオーツ、さらには大御所のレイ・チャールズ等々、今見ても感動のメンバーである。
この「We Are The World」がリリースされた23年前の1985年には23年後の今日電車の中で「We Are The World」のミュージックビデオがオンデマンドで鑑賞できるなど想像もしなかった。ちなみに、1983年当時の山手線の通勤電車でポータブルカセットプレーヤーを聴いている人の8割はウォークマンで、さらにその中の8割はマイケルジャクソンの「スリラー」だったという噂も当時まことしやかに語られていた。いまや電車でポータブルミュージックプレーヤーで音楽を聴いている人の8割がiPodユーザーである。
そして今月iPhoneの発売により電車の中からYouTubeへのアクセスを可能にした。インフォーメーションテクノロジーによるイノベーションを肌(いや耳と目)で感じた瞬間である。
2008.07.17
野茂英雄とシリコンバレーベンチャーの関係
先ほど、野茂英雄が引退を表明したニュースを聞いた。39歳の引退表明である。
野茂がロスエンジェルス・ドジャースに入団した年である1995年は、米国のインターネット業界にとってもエポックメイキングな年であった。Windows95がリリースされ一般家庭にインターネットが普及し始めた年である。
僕はこの年シリコンバレーに滞在し、シリコンバレーから生まれ出るテクノロジーとビジネスのダイナミクスを文字通り体感し、シリコンバレーベンチャーでエンジニアとして働く事を心に決めた年である。2年後にシリコンバレーベンチャーに転職したわけだが、野茂は1994年にイタリア・セリエAのジェノアに移籍したカズと共に、世界を舞台にプレーするといったプロフェッショナリズムのパイオニアである。
野茂のメジャーリーグでの活躍は、僕にとって当時からモチベーションの源泉であり、様々な意味で、その後の僕のキャリアパスに大きな影響を与えた。13年という年月で10のメジャーリーグを渡り歩き、2度のノーヒットノーランを達成した野茂に賞賛の拍手を贈りたい。
2008.07.14
iPhone 3G を使い倒した週末
この3日間iPhoneをいじり倒した。例によってシンプルなパッケージにiPhoneはパッケージングされていた。MacBookなどのApple製品と同じように機能一覧が掲載されたリーフレットは同梱されていたものの、携帯電話に付属する分厚い操作マニュアルは同梱されていない。今回も直感的に操作できるユーザーインターフェースにはマニュアルは不要ということで、Appleは相当自信を持っているようだ。とはいえ、2回ほどフリーズした際リセットのオペレーションがわからなかったので、WebサイトからPDFのマニュアルをダウンロードした。(写真は同期中表示がiPhone、左がiPod touch 時間は15:00だ)
iPhoneはiPodとアクティベーション、ファームのアップデート、ミュージック、ビデオ、カレンダー、アドレスブックなどデータ転送はiPodと同じようにiTunesを経由する。
auの携帯電話からのアドレス帳の移行であるが、auのアドレス帳はvCard形式をサポートしていたのでvCard形式のファイルに落とし込みSDCardを経由しMacBookに転送しアドレスブックにインポートした。これでiTunesが良きにiPhoneに同期してくれる。
カレンダーは、サイボウズオフィスと同期をとっているfeedpath ZebraのカレンダーをZimbra iSync機能でMacBookのiCalに同期している。これも特に苦労せずiTunesを経由しiPhoneに流し込んだ。そして、ソフトバンクのメールアカウントをセットアップ(IMAP接続である)しプライベートなメール環境とした。ビジネスのメール環境はのZimbraのIPhoneユーザーインターフェースを利用。SaaSの威力発揮である。(写真2段目に左がZimbra)(なお、Zimbra iSyncおよびZimbra 5.0日本語版はクローズドベータテスト中なのでfeedpath Zebraでは現在サポートしていません。)
App Storeからダウンロードした主なアプリケーションはFacebookとTypePadである。さらにGoogleにアクセスしGMail, GoogleReaderを、Yahoo!からはiPhone版のYahoo!をホーム画面にセットアップ。Google Readerは想像を絶する使いやすさである。
これまでiPod touchを日常的に利用していたが、Wi-Fiの環境が無ければネット接続できなかったため、ネット環境は積極的に利用していなかった。iPhoneは自動的にWi-Fiを優先的に接続しWi-Fiが接続できる環境でない場合、SoftBankのパケット網を利用する。利用者はインターネットに接続するという行為を一切する必要がない。文字通りユビキタスインターネット。すばらしい。
2008.07.13
ソフトバンクのiPhoneプロジェクトに思う
7月11日発売日当日にiPhone 3Gを手に入れる事が出来た。望み通りの16GB Blackである。
ちょうど1ヶ月前の6月10日に発売日7月11日が発表された。今年中に発売されるとは思っていたが、発表の1ヶ月後とはサプライズだ。Appleは昨年Leopardのリリースを伸ばしても開発リソースをiPhoneに投じた。今回もiPhoneに対するAppleの心意気が窺える。
今回僕の一番の興味は興味はiPhoneの販売オペレーションであった。つまりビジネスのバックエンドである。結論から言うと、Appleにも増してソフトバンクの販売オペレーションには感服した。ソフトバンク社長の孫さんはやるといったら必ず成し遂げる人だ。発表後1ヶ月でソフトバンクは販売オペレーションをどのようにして築き上げたかが知りたかったのだ。
実際ソフトバンクとのiPhone契約は思った以上に時間を要するものだった、僕はiPhoneの機能はもちろん知っており、さらには契約前にソフトバンクの料金プランにも充分目を通していたので、販売員の説明を聞き流してもよかったのだが、契約時販売員の説明をスキップする事なく1つ1つ丹念に聞き、不明点があれば質問(ちょっと意地悪な)を何度か投げ掛けた。ソフトバンクの販売員からは僕の質問に対してほぼパーフェクトな回答が帰ってきた。すばらしい。ただUSIMのアクティベーションは込み合っていて20分程度待たされた。
新規のビジネスオペレーションを1ヶ月で形にするのは並大抵の事ではない。iPhoneプロジェクト(仮にそう呼ぶ)が1ヶ月でやるべき事はあまりにも多すぎる。iPhoneの機能を理解し、既存の携帯電話の商流に乗せるオペレーションデザインから、デリバリー数の決定(恐らく初日の各店舗への配布台数はその店舗の契約テーブルあるいは数契約トレーニングを受けた販売員数 × 契約に要する時間から逆算されたものと想像する。)、そして販社の販売員を含めての契約トレーニング。さらにはUSIMへのアクティベーションのトレーニングをそれを全国の販売店に向けて行うのだ。さらにシステム部門はアクティベーションシステムの構築、メールシステムの構築(iPhoneのメールは既存の携帯メールとは違うシステムである)などソフトバンクのiPhone担当プロジェクトは不眠不休だった筈。
果たして他のキャリアだった場合、これらの事が成し遂げられたであろうか? Yahoo!を日本に持ってきて、低価格なADSLを世の中に普及させ、携帯キャリアまで手中に収めた孫さん(の会社)だから出来た事ではと思っている。
2008.07.10
スタンフォード大学Zimbraを選ぶ
7月9日、Stanford大学がZimbraのZCS(Zimbra Collaboration Suite)の採用を発表した。
Information Technology Services has begun the rollout of a new e-mail and calendar service that will replace Webmail and Sundial (Oracle Calendar) in phases for all campus computer users over the next nine months. Powering the integrated web-based e-mail and calendar interface is a technology product called Zimbra.
これまで、Zimbraは Georgia Tech, University of Wisconsin, Texas A&M, Cal Poly, and University of Pennsylvania.などワールドワイドで300を超える大学で採用されており、大学だけで総計1500万アカウントを誇るメールシステムであったが、今回のStanfoedのZimbraの採用によるWebメール市場へのインパクトは計り知れない。
知っての通り、Googleの創業者であるラリーペイジ、サーゲイブリンそしてYahoo!の創業者であるジェリーヤンはこのStanford出身であることは有名であり、母校を舞台としてGoogle vs. Yahoo!つまりGmail vs. Zimbraである。WebMail&カレンダーサービスのデファクトスタンダード争奪レースである。
なんと、この発表の1日前に、マイクロソフトが企業向けのWebアプリスイートである「Microsoft Online Service」を発表した。
このレース、周回遅れのマイクロソフトを目の前に、ZimbraはGoogleを1馬身半ほどリードした。
2008.07.02
シリアル・アントレプレナーの鑑 Marc Andreessen
Marc Andreessenといえば、古くからネットに関わっている人であれば、Netscapeの前身であるMosaicで世界に衝撃を与えたエンジニアであり、そのNetscapeの共同創業者と答えるだろう。そしてMarc Andreessenは1999年NetscapeはAOLに買収され巨額の富を手にした。
その後、ITインフラに着目しラウドクラウドを企業し2002年にはラウドクラウドのホスティング事業をEDSに売却し、ソフトウェアベンダーとして事業転換を図り、会社名をOpswareとする。Opswareは2003年HPに買収された。2004年Opswareの経営者として日本に来日した時のこのブログでもエントリーした。2004年日本で公演した際、ジーンズが日常的なMarcであるが、なんとスーツ姿であったのは驚きであった。(写真は2004年日本来日時に僕が撮影)
ちなみに話はそれるが、ついこの間の2008年5月EDSはHPに139億ドルという歴史的な買収額で買収された。
話を戻してその後、Web2.0的なサービスとして一世風靡したNingの経営者としてソーシャルサービスを運営している。まさにシリアルアントレプレナーの鑑である。さらに、知る人は多くないがYoutubeにも個人投資家として投資しておりGoogleの買収劇の際、EXIT(株式売却)している。
本題に入ろう。そのMac AndreessenがあのFacebookの取締役に就任したとTechCrunchが報じた。一見FacebookとNingはSNSというキーワードでコンフリクトするように見えるが、NingはSNSのプラットフォームとして提供しており、個々のユーザーがSNSの世界を広げていく。あくまでもNingの運営者はユーザーである。(NingはOpenSocialにも対応している)一方Facebookは典型的(mixiスタイル)なSNSであり、1つのクローズドな世界を膨らませていくSNSである。
いずれにしても、FacebookはアントレプレナーMarcの指定銘柄となった。Marc Andreessenの就任によりFacebookはさらに成長の加速が予測される。
Postscript;
このエントリーを書き終えて、ベンチャーにハイパーリンクを張りながらふと思ったが、Marcの関わったネットベンチャー(Mosaic, Netscape Opsware, Ning, Youtube, Google, Facebook)はネットの歴史と共に成長を遂げている企業である。






