2008.04.01
フィードパスの選択と集中とベンチャー・スピリット
本日feedpath Rabbitのサービス終了をアナウンスしました。4月30日をもってサービスを終了します。サービス終了にあたり、feedpath Rabbitの利用者の方々にその経緯をご理解頂くために、CNET Japanを始めとするWebメディアに対して個別取材を設定してもらいその経緯の説明をおこないました。このエントリーでは補足的にサービス終了に至ったプロセスを説明します。
現在フィードパス社は、25人のスタッフ、その中で10人に満たないWebエンジニアで3つの事業ユニット、さらに分類すると5つの事業ポートフォリオを回しています。事業ユニットとしてはコンシューマ向け「ネットサービス」、企業向けWebアプリケーションの「ライセンス提供」、そして急成長している企業向け「SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)事業」の3つの事業ユニットから構成されています。
フィードビジネスをマクロで見ると確実に成長を続けていますが、その中でも我々のビジネスフィールドであるフィードリーダーは大手ブログサービスプロバイダー、ポータルサイト、さらにはブラウザ組み込みと極めて競争の激しい領域です。このような状況下でマーケットシェアを拡大しながらマネタイズ(収益化)に結びつけるのは、多くの時間と会社としての体力(技術力・資金力)が必要となります。この時間と体力をどこに注ぎ込むかが今回の経営意思決定のポイントであり、今後より拡大するSaaS市場においてリーディングカンパニーとして成長し続けるには「Time to Market、Time to Volume、Time to Money」といったベンチャー・スピリットが重要と判断し経営資源の最適化と選択と集中を行った結果です。
ボストンコンサルティングの提唱している有名な経営分析手法であるプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の枠の中で各事業をプロットしてみると、安定的収益を生む「ライセンス事業」(Zimbraプロダクトライセンス、ブログエンジン)はCash cowのマトリクスに、成長期待のStarのマトリクスにプロットされるのは「SaaS事業」(feedpath Zebra、サイボウズ Office for SaaS、サイボウズデヂエ for SaaS)、そして成長しているものの競争の激化しているWild catには「ネットサービス事業」(feedpath Rabbit)となります。

ネットサービス事業は一定の成長ポイントを超えると急成長するポイントであるクリティカルマスがあることは間違いないのですが、このポジションから明らかなことは、フィードパス社としては限りある経営資源を企業向けのSaaS事業をStar事業のポジションに確実に位置づけることが急務であると判断しました。
feedpath Rabbitは僕自身サービス開始から日常的に情報収集を続けている情報ツールです。また多くの熱狂的なファン(僕もファンの1人である)を抱えており、昨年のリニューアルでは多くのフィードバックをもらいサービスの機能改善と価値向上を行ってきており、このような中において僕にとって今回のサービス終了の意思決定には大きな勇気が必要だったことは言うまでもありません。ある意味、前に進むためのポジティブな選択と集中と捉えました。
最後にこれまで利用頂いたfeedpath Rabbitのファンの方々に感謝します。ありがとうございました。
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