Blogot インターネットのトレンドをキャッチしよう
<<前の記事:鍛える2008あるいは2007最後の反省
次の記事>>:「ウェブ時代をゆく」と小林秀雄

2008.01.06

箱根駅伝と電子メール

Posted on 2008.01. 6 :19:26 in コラム Category
Add to Google

今年も正月恒例である箱根駅伝が行われた。ご存知の通り東京・読売新聞東京本社前〜箱根・芦ノ湖間を往路5区間(108.0Km)を5時間半で走る。ここ数年何度か箱根を訪れているが、あの箱根の山道を駆け登るのは僕にとっては想像を絶する限りである。今年の箱根駅伝は、史上初の3校リタイアという不名誉なレコードが残された駅伝でもあったようだ。

もともと駅伝とはその昔、公用の書状や荷物を、出発地から目的地まで同じ人や馬が運ぶのではなく、宿場ごとに人馬を交替して運ぶ制度を「伝馬制」が所以とのことである。その当時は、たすきに忍ばせた書状をリレーして運んだことであろう。この駅伝は極めて合理的な情報伝達手段であり、現在の郵便制度やインターネットのプロトコルであるTCP/IPもその思想を汲んでいる。

一昨年出版した「図解Web2.0 BOOK」の後書きで触れているが、「交通」の発達が情報の伝達に大きく寄与していることは改めて言うこともないであろう。その「図解Web2.0 BOOK」の後書きで引用した日本を代表する文芸評論家であり思想家の柄谷行人のいう「交通」とは広義では経済であり資本を意味するが、ここでいう僕の言う「交通」とは、「情報」を乗せて移動する物理的な「ビークル」である、その昔であれば航空機、船舶、自動車などが「ビークル」を意味したが、「情報」は複製可能であることから、テクノロジーが解決できる最も代表的なソリューションである。現在ではテクノロジーが「ビークル」として機能している。

歴史的にはブロードキャストであれば、新聞、放送、現在であればデジタル放送そしてWeb。ユニキャスト(私信)であれば電話、テレックス、FAX、電子メールと文字通りインターネットを含む情報技術であるIT(インフォーメーションテクノロジー)が担っている。(最近ではICT:(nformation and Communication Technology)というらしいが)

とはいうものの、ITの世界では情報伝達のインフラは年々高速化されているにも関わらず、電子メールのプロトコル(送受信手順)であるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)がThe Internet Engineering Task ForceにてRFC821として標準化されたのは1982年であり、なんと四半世紀も前のことである。つまり僕らは25年以上も前のテクノロジーで電子メールを送受信しているのである。

温故知新とはよく言ったものだ。

  generated by feedpath Rabbit
<<前の記事:鍛える2008あるいは2007最後の反省
次の記事>>:「ウェブ時代をゆく」と小林秀雄

www.flickr.com
 
先頭へもどる

 
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この ブログ は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。
Disclaimer:このブログは後藤康成の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものです。