Blogot インターネットのトレンドをキャッチしよう
<<前の記事:facebook@Palo Alto
次の記事>>:米国Yahoo! OddPost買収から3年

2007.09.16

フィードパスの考えるエンタープライズ2.0

Posted on 2007.09.16 :07:10 in ネットビジネス Category
Add to Google
ITmedia Newsに「企業を取り巻く2.0はどこへ向かうのか? 」と題して、エンタープライズ2.0の現状と行方についてアンケートとして僕が寄稿した文章が掲載された。

フィードパス設立時からイントラブログを開発していたことでインターネット上で掲載される「Web2.0」に対してクローズされたイントラネット上で形成される「イントラネット2.0」というキーワードで市場拡大をねらい啓蒙してきたが、現在では「エンタープライズ2.0」という文脈で語られることが多い。そのまま直訳すると「企業2.0」となり、ちょっと違和感を感じるが、キーワード先行で市場が形成されるので、やむを得ないと思っている。

このITmediaの記事では、フィードパスの他に、コクヨ、セールスフォース・ドットコム、日本IBM、日本オラクル、日立製作所、マイクロソフトなど他社企業のアンケート記事掲載されている。この結果だいぶオリジナルから抜粋しされていることから僕の答えたアンケートの全文を掲載する。

Q1. Web2.0からエンタープライズ2.0へと企業のサービストレンドが移行しました。御社は、このような流れについてどのようにとらえていますか。マーケティング要素や技術的側面など。

Web2.0の環境を取り巻くテクノロジーの中で最も重要なテクノロジーはIPインフラの成長であり、ナローバンドからブロードバンドの環境が整うことによりAjaxやマッシュアップなどのWeb2.0を支える技術が利用できるようになった。

一方企業内のIPインフラストラクチャーはローカルネットワークに目を向けると、ギガビットイーサネットがWeb2.0以前から普及しており、そのベースはWeb2.0の潮流よりも1歩も2歩もリードしていると言えるだろう。

しかしながら、企業内でビジネスパーソンが利用するためのアプリケーションソフトウェアは未だクライアントサーバー型のアプリケーションが多く利用されており、Webアプリケーション環境がが整っていない。Webアプリケーションを利用していたとしてもオープンなAPIを公開するWebアプリケーションへが少なくWeb2.0の要素が普及していないのが現状であろう。

このような中で現在「エンタープライズ2.0」が注目されてきたのは、Webアプリケーションの普及と、HTTPをベースとしたアプリケーションAPIすなわちWebサービズAPIによる企業内システム構築が可能な環境が整ってきたからである。今年になって、このようなWeb2.0型の環境を持ったエンタープライズアプリケーションへの移行期が始まってきた。


Q2. 御社の社内システムでは、イントラネット、インターネットそれぞれにWebアプリケーションの変革を予定していますか

フィードパス社の社内情報システムはすべてWeb型のアプリケーションを採用している。さらには、社内にサーバーを置いてシステム構築することを最小限に抑え、Webでサービスしているオンデマンド型のアプリケーションすなわちSaaS(Software as a Service)アプリケーションを中心に構成している。具体的には
・スケジューラー、会議室予約などのグループウェアのサイボウズオフィスASPを利用
・社内情報管理(各部門データベース)をサイボウズデヂエASPを利用
・電子メールサーバーおよびメールクライアントのfeedpath Zebraを利用
・イントラブログシステムのBlogEngine

Q3. 今後エンタープライズ2.0に対する働きかけを社内や顧客に対して行いますか。またその理由は何ですか。

フィードパス社は100名未満のスタートアップベンチャーであり、国内屈指のSaaSアプリケーションベンダーでもあることから、昨年からエンタープライズ2.0に対する働きかけをSaaSを中心に積極的に行っている。

今後企業内情報システムの殆どは社内に持つ時代から、Web上から必要に応じ、必要なアプリケーションを導入する、SaaS時代に移行することは確実である。このようなオンデマンド型のSaaSシステムを導入することにより、情報システム部門に対して多くのメリットが享受されるからである。サーバー調達、24時間365日のサーバー管理、セキュリティー管理やアップデート、社内インフラのスマート化などが挙げられる。また、管理部門にとっては社内資産の低減による、アセットの縮小と経費化、さらに経営者にとってはIT投資のTCOが激減するという大きなメリットが享受されるのである。

また、サーチ分野ではエンタープライズサーチのプロダクトが整ってきたこと、Google, Yahoo!が提供するWebサーチAPI、Technoratiが提供するブログサーチAPI、フィードパスのfeedpath Skunkが提供するフィードサーチAPI などインターネット上に点在する情報と企業内の情報を一つのサーチ窓でビジネスパーソンに提供する技術が実現されている。今後、エンタープライズサーチを含めたグローバルサーチは本格化してくことになるであろう。


Q4. Web2.0やエンタープライズ2.0をマーケティングとする具体的なプロダクトがあれば紹介してください。

フィードパス社は2005年の設立当初から『インターネットユーザーが活動するために、必要な情報の提供・共有を行うテクノロジープラットフォームを構築し、効果的で価値が高い活動を行うことが出来る仕組みを社会に提供すること』これにより、あらゆるビジネスパーソンにインターネットを通じて「情報共有の価値」のご提供を中心事業とし「エンタープライズ2.0」を構成するWebアプリケーションを提供している。

これらのプロダクトはFeedpath SaaSプラットフォーム上で提供され、サーバー管理、セキュリティー管理、データー管理はフィードパス社が一貫して提供しており、それぞれのアプリケーション提供価格に含まれている。

・スケジューラー、会議室予約などのグループウェアのサイボウズオフィスASP
サイボウズOffice 6の基本セット(スケジュール管理・設備予約・掲示板・メールなど)と携帯ライセンスとワークフローがセットになった製品をフィードパス社が運営する共有ホスティング環境でご利用いただくオンデマンドアプリケーションサービス

・社内情報管理(各部門データベース)をサイボウズデヂエASP
業務改善、業務改革に活用いただけるWebデータベースとして共有ホスティング環境でご利用いただくオンデマンドアプリケーションサービス。

・電子メールサーバーおよびメールクライアントのfeedpath Zebra
メール機能にAjax、マッシュアップ、WikiといったWeb2.0系技術を付加することで、現在のメールシステムの課題を解決する。

・イントラブログシステムのBlogEngine
blogengineではブログポータルサイトを標準機能とし、キーワードやカテゴリでのブログ検索はもちろんのこと、「注目ブログ」「お知らせブログ」「新着エントリー」「アクセスランング」などブログポータルとしての情報発信が可能であり、「足跡機能」や「タグ機能」により、情報共有を強化し、ブログの活性化を促す。


SaaS(サース)とはSoftware as a Serviceの略語であり、日本語にすると「サービスとしてのソフトウェア」と訳されます。SaaSに関しては各ソフトウェアベンダーの間で異なりますが、SaaSモデルの主な特徴として、「ソフトウェアを実際に開発しているベンダーがWebアプリケーションソフトウェアをホスティングし、インターネットを通じて提供すること」、「ソフトウェア機能を単にインターネットサービスとして提供するだけでなく、ユーザーがこのソフトウェア機能を必要に応じてコンポーネントしても利用できるデリバリモデルで提供されていること」があげられます。
 つまり、ケーブルテレビや電話などのサービスと同じように、ユーザーが利用したい機能を必要になったときにインターネット経由でサービスプロバイダから直接入手し、その使用分に対して対価を支払うようにするというコンセプトが究極のSaaS考え方です。

関連リンク
企業を取り巻く2.0はどこへ向かうのか?
  generated by feedpath Rabbit
<<前の記事:facebook@Palo Alto
次の記事>>:米国Yahoo! OddPost買収から3年

www.flickr.com
 
先頭へもどる

 
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この ブログ は クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。
Disclaimer:このブログは後藤康成の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものです。