Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

JavaOne レポート Java Platform Performance

Sa330147最終日の3日目は18:00から行われる Feed Syndication and Java で披露する Atom API デモンストレーションのセッティングなどで15:00過ぎからの参加となりました。

Java エンジニアにとって、Java virtual Machine の性能向上については興味のある情報ではないでしょうか。3日目16:00から Tom Marble 氏による、Java Platform Performance は今回の JavaOne セッションにおいて見逃せないセッションであり、興味津々で聴講しました。Tom Marble のトークは、日本語での挨拶に始まり、聞き易い英語で進められました。
セッションの中心は Java SE 5, Java SE 6 においてのJava virtual Machine(JVM)の性能向上および、チューニングについて説明されました。

Sa330144Volano LLC社が1997年11月に開発した、「Java仮想マシン」のパフォーマンスと安定性を評価するサーバーサイドのベンチマーク・プログラムである、VolanoMark によると、Java SE 5.0 のパフォーマンスは J2SE 1.4.2_11に比べて140%向上しています、また、Java SE 5.0においては、Java.lang.Sysytem.nanoTime()やSystem.arraycopy()などのAPIやグラフィックスの性能が改善されており、J2SE 1.3 から J2SE 1.4 の JVM の性能向上を遙かに凌ぐ改善がされています。

またガベージコレクションに関するツールも充実しており、メモリリークなどのデバッグが容易にできるとのこと。さらには性能測定のためにProfilerについてもNetBeansプラグインや、Sun Studio 10 Analyzer などのプラグインを利用することにより簡単に測定が可能です。

最後には、IBMなどサードパーティーベンダーとサン・マイクロシステムズオリジナルのJVMによるプラットフォーム別(Windows, Linux, Solaris)のベンチマーク結果が披露されサン・マイクロシステムズオリジナルのJVMの性能が勝っていることを強調していました。

この手のデータは日本の雑誌などではなかなか公開されるものではなく、JavaOne ならではの情報といえるでしょう。非常に意義のあるセッションでした。