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Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

雨の日には車をみがいて - 僕の愛した9台の車と9人の女たち

昨年の「火花」の影響もあってか小説が人気のようですね。僕も若いころは純文学、大衆文学構わずにノンジャンルで読んでいました。僕の中では小説と呼ばれる文学は短編長編問わずに大きく分けて2つにカテゴライズされています。

1つ目は「巧妙でダイナミックなストーリーと主人公のパワーで一気に(徹夜してでも)最後まで読ませられ、読んだ後に残る強い感動。しかしその後読み返しはほとんどせず本棚に眠る小説。」この手の小説を一発パワー型と呼んでいます。

もう一方は「とても個性的な主人公のキャラと意外性のあるストーリーでリズムよく読み楽しんで読み終えた後の数ヶ月後のある日突然読み返したくなる衝動に囚われ読み返し、その後も定期的に読み返す小説。」これを読み返し型と呼んできます。

この読み返し型小説の中で30年近く首位の座を保っているが五木寛之さんの「雨の日には車をみがいて」です。この小説はなんと、今から28年も遡る1988年に村上龍のトーク番組「Ryu's Bar 気ままにいい夜」にゲスト出演した五木寛之さんが番組中に直接紹介したことから、書店に足を運びこの本を手にとったのを覚えています。今ではKindleの中に入っており不定期に読み返している短編小説の一冊です。

当時の単行本の帯に書かれたキャッチコピーは「僕の愛した9台の車と9人の女たち」。

それらはシムカ1000、アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダー、ボルボ122S、BMW2000CS、シトローエン2CV、ジャグワーXJ6、メルツェデス・ベンツ300SEL6.3、ポルシェ911S、そしてサーブ96S。9台の欧州車が9人の女性と共に、一つの編の中で魅力的に描かれています。

これら欧州車はそれぞれのメーカーは知っているものの、当時はネットが無かったこともあり、年代を含めたモデルを実際に目にすることは殆どありませんでした。今やネットで検索すると一発で見れちゃうので、僕はPinterestのボードに集めています。次回のエントリーからこれら9台のフォルムとマシンの魅力について触れていきます。最初はシムカ1000です。