Blogot - 旅とF1と車と男の嗜み

旅とF1と車と男の嗜みをテーマとした後藤康成のブログ。

2008年を振り返る

2006年から始めた今年一年を漢字で表し振り返るエントリー。

2006年は「激」2007年は「変」そして今年2008年は「淘」である。

この「淘」は漢字検定準1級の漢字らしいが、<「よな」げる>と読み、水洗いしてすくうようによりわけるという意味。組み合わせてよく使われる淘汰の淘である。ちなみに淘汰の「汰」も、<「よな」げる>と読むらしい。

この字の如く、今年のIT業界特にスタートアップベンチャーは、2001年ネットバブル崩壊後に次ぐ、淘汰の始まりの年であったと感じている。多くのサービスがクローズまたは縮小し、一握りのサービスが成長し続けている感がする。僕らフィードパスも4月に苦渋の決断でフィードリーダーであるfeedpath Rabbitをクローズし、SaaSビジネスにフォーカスした。

振り返ると、その後コンシューマー向けの「フィードリーダー」市場では大きく成長する企業は現れていない状況のようなので、このこの経営判断は正しかったと信じている。マネタイズできるWeb2.0ビジネスは少ない。Google, Amazon, eBay, Appleなどを除けば、Facebook, mixi, Gree, B2BではZimbra, Salesforceといったところだろうか。

僕らフィードパスは2006年から先んじて「SaaS」ビジネスににタップオンしたが、昨年に比べ売上高も大幅に増加し、今年2008年はようやく離陸するための滑走路をトップスピードで走り出した。これは、月額サブスクリプションで年間の売り上げが、座布団式に上積みされていくいわゆるストック型ビジネスの大きなメリットである。

さて、昨今の金融危機、株式市場、雇用問題など様々な問題を抱えての2009年突入であるが、2009年はベンチャー企業にとって「サバイブ」(生き残り)の年。淘汰されないよう、どのように生き残るかが、経営者の手腕の見せ所である。

「Yes We Can」

 よい言葉である。知っての通り、今年11月4日シカゴで行ったオバマ次期米国大統領の勝利演説の締めの言葉である。